【ノーベル賞】平和賞 威嚇応酬の米朝に警鐘 核廃絶運動の限界露呈も [◆世界のニュース]
【ワシントン=黒瀬悦成】国際非政府組織(NGO)の「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)にノーベル平和賞の授賞が決まった背景には、北朝鮮の核・弾道ミサイル開発をめぐり、米朝首脳が互いへの核攻撃を辞さない構えを示していることに対して警鐘を鳴らす意図が込められているのは確実だ。
しかし一方で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「体制維持」や「核保有国としての地位確立」などを目的に核武装に邁進(まいしん)し、現行の核拡散防止条約(NPT)体制を大きく揺さぶる危機的な状況の中、米露などの核保有五大国に核放棄を迫ることばかりに目を向けがちな現在の核廃絶運動は、限界を露呈しつつある。
タグ:【ノーベル賞】平和賞
コメント 0