【解答乱麻】おかしな流行「○○スタンダード」の危うさ…上からの押し付けで教育文化が後退する TOSS代表・向山洋一
私のもとには、全国の先生方から日々情報が届く。その中には、「おかしな流行」のようなものもある。
ここ数年、「○○スタンダード」と称して、授業の進め方を画一的にする動きが、全国各地の都道府県や区市町村の教育委員会で進められている。
もともとは、若い先生・経験の浅い先生が多くなり、「授業をどのように進めていいかわからない」という「需要」に応えて作られたものだったようだ。
それが、いつしか「○○スタンダード」として、10年、20年と経験した先生にも強要される動きがでてきた。授業の参考例の一つである「スタンダード」(標準)が、「その方法しか許されない」(統一規格)となっているというのだ。
例えば、「どの先生が教えても、子供たちが迷わないように」との理由から、「授業の始め方」や「板書の仕方」を統一するという。
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