毎月のように、新しい子育て本、教育本が書店に並ぶ。教育熱心な親、子育てに悩む親がそれだけ多いということなのだろう。教育に関してはさまざまな考え方があり、どのような考え方を選ぶかは各家庭の裁量だ。ただ、一つの考え方に固執するよりも、他種多様な手段・方法・考え方を知って選択肢を持っておきたい。正解はないが、結果はあるのが子育て。あなたは親としてどう子どもと向き合いたいだろうか。この連載では、教育関連本を出版した著者の方たちにインタビューしていく。

 育児の常識は時代によって変わる。たとえば昔は「抱き癖がつく」という理由で乳幼児の抱っこはなるべく控えるべきという風潮があった。今は愛着形成のために、スキンシップは必要という流れになっている。祖父母世代と子育て世代の価値観の違いを埋めつつ、お互いがより良い協力をしていく方法を探る一冊が『祖父母手帳』(日本文芸社)だ。「子どもが夜早く寝ないと成長に問題が出ますか?」「同時に予防接種すると子どもの体に負担がかかるのでしょうか?」などの、何気ないけれど多くの親が育児中にぶつかる疑問にイラストを交えながら答えている。監修を務めた小児科専門医の森戸やすみさんに話を聞いた。

 

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