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日本の防備なまでの寛容さ? 共産党躍進の不思議 7月8日

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【産経抄】日本の防備なまでの寛容さ? 共産党躍進の不思議 7月8日

共産党の小池晃書記局長(斎藤良雄撮影)

 

 先の東京都議選では、自民党の大敗と地域政党「都民ファーストの会」の大躍進の陰に隠れて目立たなかったが共産党も2議席増やして19議席を獲得している。5議席だった民進党の実に4倍近い数字であり、23議席の自民、公明両党にほぼ並んだ。

 ▼共産党は昨年7月の参院選でも改選3議席を6議席へと倍増させており、じわりと、だが確実に勢力を伸長させている。民進党が、自民党批判の受け皿にも政権交代の選択肢にもなれずにいる体たらくなので、その分存在感を増しているのだろう。

 ▼ただ、こうした日本の現状は、世界的には稀有(けう)な事例らしい。歴史資料収集家の福冨健一氏の著書『共産主義の誤謬(ごびゅう)』によると、先進国で共産党が躍進しているのは日本だけで、欧米では消えつつあるという。米国や英国、ドイツ、イタリアなどでは共産党は国政の場に議席を持っていない。

 ▼「どうして日本には、共産党があるの?」。福冨氏が、諸外国の若者たちを国会議事堂に連れて行くと、決まって驚くのだそうだ。確かに、共産党は憲法違反だとして1956年に解散させた西ドイツ(現ドイツ)のような国からみると、日本の無防備なまでの寛容さは不思議なのだろう

 ▼「最初の有権者の審判で、出ばなをくじいた」。共産党の小池晃書記局長は都議選投開票日の2日夜、こう勝ち誇っていた。憲法全条文を守る護憲政党として、安倍晋三首相が5月に憲法改正案を表明した後、初の大型選挙での勝利の意義を強調したのである。

 ▼ただ、共産党綱領は皇室制度について「存廃は、将来、国民の総意によって解決されるべきもの」と明記しており、将来は共和制を目標とする考えも示している。実のところは改憲政党なのではないか


タグ:産経抄
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