韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新大統領の登場が日韓関係に深刻な影響を与えることは明白である。文政権は、間違いなく朴槿恵政権よりも厳しく否定的な態度で日本に接するであろう。その反日の姿勢は日韓関係をどう変えていくのか。
当面の問題は、日韓両国外相の慰安婦問題をめぐる合意がどうなるかだろう。
2015年の日韓外相会談で取り交わされた合意で、両国政府は長年の慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した。もう問題は終わったとする公式の合意である。だが文政権はこの合意を反故にする態度を見せ始めている。主権国家同士が結んだ公式の約束をあっさりと否定し、なかったことにしようというのだ。
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