神田明神で仕事始めの参拝、願うは商売繁盛

東京都千代田区の神田明神で、今年の商売繁盛を祈願して参拝する会社員ら〔AFPBB News

「今年も良い年になりますように」

2017年の年が明け、初詣で今年1年の幸運を祈願された方もいらっしゃるだろう。御利益といった形で運に恵まれることは誰もが望むところである。

ところが世の中には、運が良さそうな人もいれば、運が悪そうな人もいる。あなたの身の回りにも、運が良さそうな人、運が悪そうな人として思い浮かぶ人はいらっしゃるだろう。

では、「運が良い人」と「運が悪い人」の差はどのようにして生まれるのだろうか。

人間万事塞翁が馬

中国の書物「淮南子(えなんじ)」に「人間万事塞翁が馬」という話がある

中国の北の国境にある城塞の近くに占い上手な老人が住んでいた。ある時、その老人の馬が北の胡の国の方角に逃げて行った。近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめたが、老人は残念がる様子もなく言った。

「このことが不幸であるとは限らない」

しばらく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良馬をたくさん連れて帰ってきた。そこで近所の人たちがお祝いを言うと、老人は首を振って言った。

「このことが災いにならないとも限らない

しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまった。近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と言った。

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「このことが不幸であるとは限らない」

1年が経ったころ胡の異民族たちが城塞に襲撃してきた。城塞近くの若者は戦いに行き、胡人から城塞を守ることができたものの、多くの若者は戦いで命を落とした。しかし、老人の息子は足を負傷していたため、戦いに行かずに済み、無事だった。