SSブログ

【宮家邦彦のWorld Watch】中国が受けた衝撃…外交安保に関心持たないトランプ氏の代わりに仕切るのは誰だ [2)世界・軍事]

閉じる

2016.12.8 09:30

【宮家邦彦のWorld Watch】中国が受けた衝撃…外交安保に関心持たないトランプ氏の代わりに仕切るのは誰だ

台北市の総統府でトランプ次期米大統領と電話協議する台湾の蔡英文総統=2日(総統府提供)

 またまたトランプ氏がやってくれた。今度は台湾の蔡英文総統と直接電話会談したというのだ。思わずテレビの前でのけ反り、思考が数分間停止した。何が起きたのか、にわかには理解できなかった。米国大統領や次期大統領が台湾トップと言葉を交わすのは1979年以来。無論、偶然ではない。事前の周到な準備なしには絶対に実現しない。大統領就任前の非公式接触とはいえ、米中国交正常化以来最大の外交的サプライズだ。この事件の衝撃は3つある。

 第1は、米中関係への衝撃だ。中国側のショックは想像に難くない。王毅外相はこの電話会談が「台湾側の小細工」であって、「国際社会に既に根付いた枠組み」は不変であり、米国の「1つの中国」政策が変わるとは思わない、と述べたが、その表情は怒りと焦燥感に満ちていた。そりゃ、そうだろう。トランプ氏の言動は、中国側が理解する1972年以来の米政府の立場を逸脱しかねないものだからだ。同年のいわゆる「上海コミュニケ」第12項で米国はこう述べている。

 ●米側は、台湾海峡の両側の全ての中国人が、中国は1つだけであり、台湾は中国の一部と主張していることを認識する

 ●米側はそうした立場に挑戦しない

>>続きを読む


タグ:米中
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

Facebook コメント