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「初代金日成」は日本の陸士出身だった、との説が事実とすれば… 10月31日

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2016.10.31 05:03

【産経抄】「初代金日成」は日本の陸士出身だった、との説が事実とすれば… 10月31日

 東京基督教大学教授の西岡力さんによると、韓国の反日は世代によって内容が違う。戦前の日本統治を知らない世代に広がった反日は、韓国版自虐史観に基づくものだと、正論欄に書いていた。

 ▼この歴史観からすれば、韓国はまっとうな国とはいえない。独立のために戦った運動家たちが、建国の主体にならなかったからだ。民族の分断も、アメリカと結託した親日勢力が引き起こしたことになる。北朝鮮と韓国国内の「従北左派」の政治宣伝が功を奏したのだ。

 ▼日韓国交正常化を決断した朴正煕(パクチョンヒ)元大統領は当然、親日勢力の代表として非難される。内部文書の漏洩(ろうえい)問題で窮地に陥っている、朴槿恵(クネ)現大統領の父親である。何より、日本の陸軍士官学校出身という経歴が問題視された。

 ▼逆に、抗日闘争を指揮したとされる北朝鮮の金日成(キムイルソン)主席は、民族の英雄となる。もっとも、その経歴にはあまりにも謎が多い。戦後平壌で初めて大衆の前に姿を現したとき、「ニセ者」との落胆の声が上がった。33歳の若者は、「伝説の老将軍」のイメージにまったく合致しなかった。

 ▼「金日成」を名乗る人物は、複数いたらしい。白馬にまたがって、満州を駆け巡った「初代金日成」の本名は、「金顕忠(ヒョンチュン)」という。実は日本の陸士出身だった、との説を裏付ける証拠が、見つかった。昨日の小紙の記事によれば、陸士の卒業名簿の写しに、名前の記載があった。卒業後朝鮮に帰って、抗日運動に身を投じたらしい。

 ▼金主席が、初代の名声を利用して、権威付けを図っていた。これが事実とすれば、北朝鮮の国家としての正統性は大きく揺らぐ。初代と朴元大統領は、陸士では先輩後輩の間柄である。韓国内の反日派にとっても、都合の悪い成り行きであろう。

 


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