【神武・海道東征 第12部】偉業を支えた脇役たち(5)日子八井命(ひこやゐのみこと) 九州鎮護 父の偉業守った子 [3)日本の歴史]
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2016.9.24 16:00
【神武・海道東征 第12部】偉業を支えた脇役たち(5)日子八井命(ひこやゐのみこと) 九州鎮護 父の偉業守った子
〈あれ坐(ま)せる御子の名は日子八井命(ひこやゐのみこと)、次に神八井耳命(かむやゐみみのみこと)、次に神沼河耳命(かむぬなかはみみのみこと)〉
神武天皇となったカムヤマトイハレビコノミコトが皇后との間にもうけた子を、古事記はそう書く。次兄と末子は、義兄の当芸志美々命(たぎしみみのみこと)が皇位をねらった際の活躍が描かれ、末子は2代綏靖(すいぜい)天皇になったことも記されている。しかし、長兄はわずかにこう書かれているにすぎない。
〈故其の日子八井命は、茨田連(うまらたのむらじ)、手島連が祖〉
子孫が朝廷の臣下となったことがわかるだけの長兄の消息を伝えるのは、草部吉見神社(熊本県高森町)である。日子八井命を主祭神として祭る同神社は、阿蘇と高千穂の中間、奥阿蘇と呼ばれる地にある。杉の木立を下ったところに社殿があり、「日本三大下り宮」と呼ばれる。
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