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政府は住民の避難が完了するまでゴジラへの攻撃は待つべきか、直ちに攻撃すべきか?

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政府は住民の避難が完了するまでゴジラへの攻撃は待つべきか、直ちに攻撃すべきか?

2016年09月03日(土)塚崎公義 (久留米大学商学部教授)

 『シン・ゴジラ』という映画が流行っているようですので、ゴジラに関する頭の体操をしてみましょう。もし、本当にゴジラが上陸したとして、都心に向かって歩いているとしたら、早急に撃退する必要があります。でも、住民の避難が終わる前に攻撃したら、その地域の住民は死んでしまうでしょう。それでも攻撃すべきでしょうか?

「ゴジラを攻撃しなければ誰が死ぬか」はわからない

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 攻撃すれば、その地区で逃げ遅れた少数の人が死にます。一方で攻撃しなければ、都心で大勢の人が死ぬと予想されます。大勢の人を救うためには、少数の人の犠牲はやむを得ませんから、攻撃すべきでしょう。大きな被害を避けるために小さな被害を引き起こすことは「緊急避難」ですから非難すべきではありません。

 撃退すれば、多くの人が助かるでしょうが、問題は、「助かった人が政府に感謝するわけではない」ということなのです。ゴジラが都心方面に歩いて行くとして、具体的にどの家が踏み潰されるのかを予測することは不可能です。そこで、都心の住民は「政府がゴジラを撃退しなかったとしても、自分は死ななかったはずだ」と考えるでしょうから、政府に感謝するわけではないのです。

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タグ:ゴジラ
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