【書評】『国のために死ねるか』伊藤祐靖著 イージス艦航海長が実体験を基につづった葛藤 [【動】憂 国]
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2016.7.31 12:31
【書評】『国のために死ねるか』伊藤祐靖著 イージス艦航海長が実体験を基につづった葛藤
1999年の能登沖不審船事件。イージス艦「みょうこう」の航海長だった著者は、若い部下たちに、高度な訓練を積んだ北朝鮮の工作員が待ち受ける工作船への立ち入り検査を命じる-。本書は「国のために死ねるか」という重い課題について、自分の実体験をもとに誠実かつ徹底的に考え抜いて書かれた「サムライの書」である。
《日本はどんな国なのか。そうした国の何を守らなければならないのか》と問い続け、《せっかく、一度しかない人生を捨ててまで守るのなら、守る対象にその価値があってほしい》という著者の言葉はとてつもなく重い。(文春新書・780円+税)
タグ:『国のために死ねるか』
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