イラン、核兵器製造の期間短縮も 核合意１１年後に

閉じる

2016.7.19 10:51

イラン、核兵器製造の期間短縮も　核合意１１年後に

　AP通信は18日、イランと欧米など6カ国の核合意の関連文書で、イランの核関連活動を制限する合意の履行開始11年後から、イランがウラン濃縮に使う遠心分離機を新型に交換することが認められていたと伝えた。核合意には反しないが、1年間とみられる核兵器製造までの期間が将来、短縮される可能性がある。

　核合意では、イランは履行開始から10年間、中部ナタンズの核施設で旧型遠心分離機のみを濃縮に使い、最大で5060台に制限することを約束している。

　APによると、非公開の核合意関連文書では、履行開始11～13年後に最大で5倍の性能を持つ遠心分離機と交換することができるとしている。新型が導入されれば、遠心分離機は2500～3500台となる見通しだが、性能が高いため、全体として2倍以上の効率でウランを濃縮できるとしている。（共同）

 

タグ：外交の実態