【緊迫・南シナ海】インドネシア、中国牽制へ基地整備 ナトゥナ諸島、予算を承認 国防相「レーダーや無人機なども配備」
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2016.6.29 00:13
【緊迫・南シナ海】インドネシア、中国牽制へ基地整備 ナトゥナ諸島、予算を承認 国防相「レーダーや無人機なども配備」
インドネシア国会は28日、南シナ海の南端にある同国領ナトゥナ諸島の軍事基地整備に向けた補正予算を承認した。軍艦や軍用機、兵士の今後の増派に対応するための措置。ナトゥナ諸島沖では、中国漁船の違法操業が相次ぎ、両国の緊張が高まっている。インドネシアは周辺の警備を強化し、中国をけん制する狙いだ。
インドネシアの今年の国防費は当初予算から約6・6%増の約106兆ルピア(約8250億円)となった。リャミザルド国防相は同日、記者団に「もっと多くの海兵隊や特殊部隊が駐留し、レーダーや無人機なども配備される。(武器などの)装備も新しくなるだろう」と述べた。中国が南シナ海の大部分を管轄していると主張する根拠の境界線「九段線」は、ナトゥナ諸島沖のインドネシアの排他的経済水域(EEZ)と一部が重なっている。
リャミザルド氏は昨年末、800人規模の駐留兵士を約2000人に増員すると明らかにした。(共同)
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