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】「トランプの方がましかもね…」たかがジョークされど 6月8日

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2016.6.8 05:04

【産経抄】「トランプの方がましかもね…」たかがジョークされど 6月8日

 アジア某国の元大統領が、クリントン米大統領と会談したときの出来事である。元大統領が、英語で「ハウ・アー・ユー(ご機嫌いかが)」とあいさつするはずが、「フー・アー・ユー(あんた、だれ)」と言ってしまった。

 ▼苦笑いした大統領は、ユーモアを交えて、「ヒラリーの夫です」とかわした。すると自分の間違いに気づかない元大統領は、事前に教えられた手順通りに、「ミー・ツー(私も)」と答えてしまう。

 ▼平成12年の日米首脳会談で、森喜朗首相とクリントン大統領との間であったやりとりとして、一部の週刊誌が報じて問題になったアジアの首脳の英語べたをからかった、単なる笑い話である。同時に大統領も頭が上がらない、ヒラリー夫人の辣腕(らつわん)ぶりを伝える数多いジョークのひとつともいえる。

 ▼そのヒラリー・クリントン前国務長官が、米大統領選の民主党候補指名争いで、指名獲得を確実にした。近くオバマ大統領も支持を表明する。いよいよ共和党の指名獲得を確定した不動産王、ドナルド・トランプ氏との一騎打ちとなった。

 ▼今回の大統領選の特徴は、両候補者の「嫌われ度」の高さだろう。世論調査によると、民主、共和の一部の支持者は、棄権どころか相手候補に投票すると回答している。無党派層の取り込みを狙って、これまで以上に中傷合戦が激しくなりそうだ。

 ▼先日のテレビ番組で、米国人観光客に大統領選についてインタビューしていた。「トランプさんをどう思う?」「大統領になったら、世界に対して恥ずかしい」「ヒラリーさんと比べたら」「だったら、トランプの方がましかもね」。ジョークのようなやりとりから、異例の大統領選に直面する米国人の戸惑いが伝わってくる


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