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終戦の日を前に、元首相の肩書を持つ道化師がいらぬ雑音をかき鳴らした。

2015.8.15 05:02更新

【産経抄】
8月15日

 厳粛な空気の下で静かに戦没者に祈りをささげたい終戦の日を前に、元首相の肩書を持つ道化師がいらぬ雑音をかき鳴らした。12日から13日にかけ、韓国で土下座パフォーマンスを披露し、相手国がもういいと許可するまで「おわび」を続けるべきだと述べた鳩山由紀夫氏のことである。

 ▼早速、韓国紙は好意的に大きく取り上げ、「それに比べて安倍晋三首相は…」と安倍首相批判の材料とした。見事な連携プレーだ。鳩山氏の言動は韓国の対日謝罪要求を勢いづかせ、朴槿恵(パククネ)大統領の「加害者と被害者の立場は千年の時が流れても変わらない」との無理筋な言葉を補強した。

 ▼鳩山氏といえば11日、安全保障関連法案に反対する提言を発表した5人の元首相の1人としても名を連ねていた。他の4人は細川護煕、羽田孜、村山富市、菅直人各氏である。中でも菅氏は安倍首相を「民主主義国の首相としての資格はない」と厳しく批判している。

 ▼失礼を承知でいえば、この5人の中に「首相の資格」をうんぬんできる人は見当たらない。政治とカネの問題、極端な短命、スローガン倒れと失政…とそれぞれの首相時代が目に浮かぶ。

 ▼菅氏に至っては、高校教科書に「震災処理の不手際もあって総辞職に追い込まれ」(山川出版日本史A)と認定され、多くの高校生が史実として学んでいる。政治の劣化が指摘されて久しいが、元首相が率先して現首相の足を引っ張るようでは無理もない。

 ▼米国には、大統領経験者らが党派を超えて協力し、国家の難局に立ち向かう組織「プレジデント・クラブ」があり、成果を挙げてきたという現職への根拠不明の批判とレッテル貼りばかりの日本の元指導者らをみる限り、日本政治の成熟はまだ先のようだ


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