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それはそうかもしれませんが?・・目に余る反日、横暴、偏向・・このマスコミの偏向報道は誰が監視、改善させるのか?

2015.6.28 05:02更新

【産経抄】
6月28日

 「鬼の平蔵」と呼ばれたその人が言う。「善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける…これが人間だわさ」と。火付(ひつけ)盗賊(とうぞく)改方(あらためかた)の長谷川平蔵が作家、池波正太郎の手を借りて『鬼平犯科帳 谷中・いろは茶屋』に残したせりふである。

 ▼政治家にとって勉強会とは、国政への理解に厚みを加える「善事」の場なのだろう。折しも、難解極まる安保関連法案などを抱えた今国会だ。ベンチ裏で開いたミーティングで、本音の議論を沸騰させて何が悪いか。そんな気分も出席した議員たちにはあったろう。

 ▼安保法案を批判する報道に対し「こらしめるには広告料収入をなくせばいい」との発言が、25日に開かれた自民党若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」で出たという。矢の向かう先がどこであろうと、「善事」にかこつけた議論の暴発を見過ごすわけにはいかない。

 ▼この手の脅しに膝を折る報道機関は、わが国にはない安保法案を「戦争法案」とねじ曲げるマスコミを利するだけだろう。選良が道理ではなく、無理をもって「論」を封じる。これを「善事」と呼ぶのなら、審議阻止を腕力に訴えた民主党とどこが違うというのか

 ▼安倍晋三首相は言わずもがなのやじで陳謝する。衆院の憲法審査会では、参考人に推した憲法学者に安保法案を「違憲」となじられる。戦後最長の95日間の会期延長は、国の行く末を占う大事な国会で積み重ねた失策の、つけでしかない。自民党の緩みが目に余る。

 ▼夏目漱石は『愚見数則』でいわく「一言も時としては千金の価値あり、万巻の書もくだらぬことばかりならば糞紙(ふんし)に等し」。聴衆が膝を打つほどの論戦がどこにあったか後世の批評に堪えうる議論の跡を、どれほど残せたか。言論の府に問う。


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