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国語の名教師だった春樹氏の父親は、「歴史も教えておけばよかった」と泉下で悔やんでいるかもしれない。

2015.4.25 05:03更新

【産経抄】
4月25日

 わかっちゃいるけど、やめられないのが植木等ならば、わかっちゃいたけど、やってないのが国会である。首相官邸屋上に侵入した小型無人飛行機「ドローン」は、以前から危険性が指摘されていた。

 ▼はなはだ手前みそながら、小紙は1面トップで「飛行野放し無人機」(昨年12月26日付)、発見前日にも社会面で「無人機テロ警戒せよ」(21日付、いずれも東京本社版)と警鐘をならしてきた。役所も国土交通省を中心にルール作りに着手していたが、立法府の動きは鈍かった。

 ▼米ホワイトハウスの敷地にドローンが侵入したのは、1月下旬。日本でも同じような事件が起こるのでは、というちょっとした想像力が国会議員にあれば、法規制論議はもっと進んでいたはずだ。

 ▼政治家に限らず、この国では「ちょっとした想像力」を欠いた人が、有名人にも結構多い。ノーベル文学賞候補と世評の高い村上春樹氏も残念ながらその一人だろう。

 ▼メディアを避け気味の村上氏にしては珍しく、共同通信社のインタビューに応じたが、一部のファンをがっかりさせた。歴史認識について「相手国が『すっきりしたわけじゃないけれど、それだけ謝ってくれたから、わかりました、もういいでしょう』と言うまで謝るしかないんじゃないかな」と語ったのである。

 ▼彼のナイーブさがよく出ているが、仮に謝罪し続けても中国や韓国の指導者が「もういいでしょう」と言う可能性はゼロである心から日本の「侵略」を謝り続けた村山富市、鳩山由紀夫両氏の首相時代も中韓ともに高圧的な態度を崩さなかったのが、何よりの証拠だ。国語の名教師だった春樹氏の父親は、「歴史も教えておけばよかった」と泉下で悔やんでいるかもしれない。


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