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油をひいたフライパンに納豆を入れる。真ん中にくぼみを付けて、生卵を落とし、約5分蒸し焼きにするだけ。

2015.4.20 05:03更新

【産経抄】
納豆の食べ方 4月20日

 世界的な和食ブームを追い風にして、納豆を海外に売り込む動きが始まっている。「水戸納豆」で知られる茨城県と県内のメーカーは昨年、外国人にも食べやすい「粘らない」納豆を開発した。調理が容易で、それぞれの国の伝統料理にアレンジしやすい利点もある。今年はじめ、フランスの食品見本市に出展したところ、商談の申し込みが相次いだという。

 ▼もっとも、納豆好きの日本人にとっては、あの糸を引く「ネバネバ」こそが、醍醐味(だいごみ)である。美食の限りを尽くしたかの北大路魯山人も、納豆の糸が多いほどうまい、と言っている。そのために二本の箸で、「不精をしないで、また手間を惜しまず、極力ねりかえすべきである」(『魯山人味道』中公文庫)。

 ▼きのうの生活面の記事によると、糖分を加えても納豆の糸引きが強くなる。新潟県などでは、納豆に砂糖を入れる伝統があった。全国納豆協同組合連合会では、チョコクリームや小倉あんと混ぜて、バタートーストにのせる「納豆スイーツ」をホームページ上で紹介している。

 ▼シェークにしたり、アイスと組み合わせたりする食べ方もあり、子供たちには好評らしい。正直言って、食指が動くとは言い難いが、納豆の消費拡大につながるなら結構なことだ。

 ▼納豆の効用を説いてやまない発酵学者の小泉武夫さんは、海外旅行のたびに大量の納豆を持参する。おかげで、一度も食当たりに苦しんだことはない。その小泉さんが最近、読売新聞紙上で、自慢の納豆料理を披露していた。

 ▼油をひいたフライパンに納豆を入れる。真ん中にくぼみを付けて、生卵を落とし、約5分蒸し焼きにするだけ。ご飯の上にのせて、かつお節と醤油(しょうゆ)をかける。こちらは、文句なしにうまかった。


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