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抄子は入国すれば国家侮辱罪で逮捕されそうなので、任那の遺跡見学はしばらく遠慮しときます。

2015.4.11 05:03更新

【産経抄】
事実は二の次 韓国の「歴史」への願望と思い込み 4月11日

 韓国の首相は、よほどお暇らしい。一昨日、李完九首相はソウル市内で緊急会見して記者たちを慌てさせたが、何のことはない。あいも変わらぬ日本の中学教科書検定に対する文句で、わざわざ「緊急」に開くほどの話ではなかった。

 ▼さすがに竹島と慰安婦に関する記述への言い掛かりだけでは、首相の名折れと思ったのか、目先を変えて矛先を古代史に向けてきた。教科書に「任那日本府」を記載するとはけしからん、「民族魂を否定するものだ」と烈火のごとくお怒りなのである。

 ▼任那は、4~6世紀に朝鮮半島南部にあった「国」で、大和朝廷の勢力下にあった。日本書紀だけでなく中国の史書にも任那の記述があるほか、中国吉林省にある好太王碑には倭人の進出ぶりが刻まれているなど証拠に事欠かない。

 ▼証拠があっても韓国のお偉方は、そんな昔から日本が朝鮮半島に進出していた、という事実そのものが気に入らない。ならば、任那日本府を「なかった」ことにすればいい、とばかりに史実を歪曲(わいきょく)し、他国の教科書にも文句をつけているのだろう。

 ▼竹島や慰安婦問題もしかり。彼らにとっての「歴史」とは、「こうあってほしい」「こうだったはずだ」という願望と思い込みの結晶であり、実際にあったかどうかは二の次なのである。だから事実をもとに「歴史」をとりあげている小紙は、蛇蝎(だかつ)のごとく嫌われる。

 ▼いわれなき名誉毀損(きそん)で、在宅起訴されている小紙前ソウル支局長に対する出国禁止措置は、8カ月も続いている。奇特にもゴールデンウイークに韓国へ遊びに行こうと予定している皆さんは、くれぐれもお気をつけて。抄子は入国すれば国家侮辱罪で逮捕されそうなので、任那の遺跡見学はしばらく遠慮しときます。


タグ:産経抄
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