これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

「味の素」元専務が教えてくれるイノベーションの起こし方







(takasuu/gettyimages)


 東京工業大学大学院を卒業後、1980年、味の素に入社。技術者として、バイオ精製工程のプロセス開発、国内から撤退の危機にあった工場の再生、アメリカ工場の立ち上げなど、一貫して現場を持ち場にしてきた五十嵐弘司さん。


 生産統括センター長を経て50歳を過ぎた08年、リーマンショックが起き、会社の時価総額はピーク時の4分の1にまで下落。危機を挽回するべく、経営企画部長に抜擢され「はぐれものチーム」を結成して、経営ビジョンの策定と実現に携わった。


 また地球を70周する距離を飛び回り、国内外の様々な企業との提携などの陣頭指揮も採るなどして、時価総額を元の水準以上に戻すことに貢献。その後、専務取締役を経て2017年に退任。