【ニュースの深層】「働き方改革」は誰のためか 企業と従業員にあるギャップ




 長時間労働の是正や多様で柔軟な働き方を選択できるようにする「働き方改革関連法」が4月に一部施行されてから、4カ月あまり。残業規制や「テレワーク」(在宅勤務など)の推進などの取り組みを進める企業が増える中、社員からは「休みが増えても仕事は減らない」と不満の声も聞かれる。経営側と従業員との間に横たわる「ギャップ」。専門家は「何のための働き方改革かを再確認すべきだ」と指摘する。(手塚崇仁)

隠れ残業も…

 「業務量は変わらないから、結局は持ち帰って仕事をする羽目になる」

 生命保険会社に勤務する男性会社員(28)は、ため息をつく。働き方改革により、会社では原則、午後8時以降の残業は認められなくなった。


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