これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

求人広告会社を新領域に進出させた「危機の経験」







求人広告会社を新領域に進出させた「危機の経験」


シリーズ「商いの原点」~ディップ(東京都)


2018.10.1(月) 嶋田 淑之






ライメックス製品の原料となる石灰石と、それをもとに製造された名刺


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 どのような事業であれ、いずれは成熟化するため、単一事業に依存するのはリスキーということから多角化戦略を採る企業は多い。


 しかし、それにしても、求人情報提供の大手企業が、世界最先端のエコロジー商品の販売事業に進出し、米国に子会社を設立したというニュースは多くの人にとって意表を突くものであったに違いない。


 その背景と狙いは何なのか? そもそもどういう特色・方向性をもった企業なのか? 社長に話を伺った。


リーマン・ショックから学んだ“業界の危うさ”


 その社長とは冨田英揮氏(52)。アルバイト求人情報サイト「バイトル」や、社員・派遣・パートの求人情報サイト「はたらこねっと」などを展開するディップ(東京都港区)の創業経営者である。1997年創業の同社は、今や年商380億6200万円、従業員数1980人、首都圏を中心に全国33拠点を有する東証一部上場企業だ。


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