廃業寸前の銭湯を守りたい、30歳青年が立ち上がった 経営引継ぎ、SNSや動画配信でアピール




京都市上京区の「源湯」の前に立つ「ゆとなみ社」代表の湊三次郎さん(共同)

 利用者の減少や後継者不足で銭湯の廃業が相次ぐ中、京都市下京区の「ゆとなみ社」が、廃業寸前の銭湯を守るため経営を引き継ぐ活動をしている。会員制交流サイト(SNS)で若者にもアピールしており、代表の湊三次郎さん(30)=同区=は「生活に息づく魅力的な文化を残したい」と意気込む。



 10月下旬、京都市上京区の「源湯」。のれんをくぐり木製の引き戸を開けると、番台の女性が笑顔で迎えた。「いらっしゃい、寒くなってきましたね」。源湯は経営者が体調を崩し、廃業寸前だったが、ゆとなみ社が昨年4月から経営を引き継ぎ、息を吹き返した。


 湊さんは地元の静岡から、銭湯の多い京都の大学に進学したのを機に銭湯巡りに没頭するように。これまで東北から九州まで約700軒を訪れた。「どこか懐かしく、人との距離が近いところに魅了された」


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