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オトナの教養 週末の一冊
ガラパゴス化している日本式経営ではイノベーションは起こりづらい?
『両利きの経営』監訳・入山章栄教授インタビュー
2019/06/21
本多カツヒロ (ライター)
「日本の経営学はガラパゴス化している」と語るのは、早稲田大学大学院(ビジネススクール)の入山章栄教授。日本の経営の常識は、世界から取り残されているのかもしれない。だからこそ、これだけイノベーションの重要性が叫ばれているのに日本企業では起きにくいのかと、入山氏の説明に合点がいく。また、日本で有名な「イノベーションのジレンマ」よりも、世界の学術的なイノベーション研究では「両利きの経営」のほうが重要視されている理論だという。
監訳した『両利きの経営』(東洋経済新報社)が好評の入山氏に、日本でイノベーションが起きにくい理由や「両利きの経営」とは何か、なぜ日本の経営学はガラパゴス化しているのかについて話を聞いた。
――両利きの経営という言葉は聞き慣れません。どんな経営戦略なのでしょうか?