これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

FCAとルノーの経営統合は不可避







FCAとルノーの経営統合は不可避


自動車産業の新潮流、独立を維持するコストは法外


2019.6.4(火) Financial Times





(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年5月30日付)





欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズのロゴ(左、2017年1月12日撮影)と仏自動車大手ルノーのロゴ(2016年1月15日撮影、いずれも資料写真)。(c)MARCO BERTORELLO and LOIC VENANCE / AFP〔AFPBB News




 フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が5月末提案したルノーとの経営統合には、過去のつらい記憶を呼び覚ます要素がある。


 両社の時価総額の合計は330億ユーロで、名目ベースで見るなら、自動車業界史上最悪の合併失敗とほぼ同じ規模なのだ。


 1998年の370億ドル規模のダイムラーとクライスラーの統合がそれだ。


 多くの企業合併と同様に、ダイムラー・クライスラーも期待が経験に勝利した結果実行され、その1年後にはあのカルロス・ゴーン氏の率いるルノーと日産自動車のアライアンスが実現した。


 ダイムラー・クライスラーの合併は2007年に解消され、誰もがほっと胸をなで下ろした。


 そしてゴーン氏は、特別背任罪などの容疑により日本で起訴され、日産幹部の「陰謀と裏切り」を非難している。


 それでも自動車会社が結婚を切望する理由は、FCAが故セルジオ・マルキオーネ氏のもとで成功を収めたことと、各社がまさに死に物狂いになっていることの両方に求められる。


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