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AIでプロ野球などのチケット値決め 三井物産やヤフー、ぴあが新会社



 三井物産は4日、ヤフーなどとプロ野球の対戦相手や過去の販売状況のデータを人工知能(AI)で分析し、一日ごとに最適なチケットの値決めをする合弁会社を設立したと発表した。需要に合わせた値決めはホテルや航空券で前例があるが、プロ野球などのチケットは、シーズン開始前に一律に価格設定するのが一般的だった。


 AIを活用し、曜日や時間帯、対戦相手などの条件分析で人気が高いチケットは高めに、売れにくい試合は低めに設定し、販売促進につなげる。


 新会社「ダイナミックプラス」の資本金は約10億円。三井物産が62・6%、ヤフーが34・0%、チケット販売のぴあが3・4%出資した


 三井物産は、条件をAIで分析し、チケットの価格を変動させる「ダイナミックプライシング」と呼ばれる技術を持つ米ベンチャーのニュースター社から昨年、日本市場向けのライセンスを取得。既にヤフーとプロ野球の福岡ソフトバンクホークスの一部チケット、ぴあと東京ヤクルトスワローズの一部チケットなどで実証試験を実施。球団側や運営会社から収益向上の評価を受けたという。