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『鬼平犯科帳』から紐解く、高い検挙率を誇った江戸時代の犯罪捜査の秘密


『鬼平犯科帳』から紐解く、高い検挙率を誇った江戸時代の犯罪捜査の秘密


火付盗賊改と人足寄場を率いた長谷川平蔵(鬼平)はイノベーティブだった


2023.3.27(月)三田 宏






「明暦の大火」では江戸の多くが消失した(写真:アフロ)





 池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』の主人公、長谷川平蔵宣以(のぶため)は18世紀後半に放火犯や盗賊を取り締まる火付盗賊改(ひつけとうぞくあらため:火盗改)の長を務めた実在の人物。この役職は2~3年で交替するのが通例だったが、平蔵は8年間も務めた。わずか50人の部隊だったが、江戸の市中を取り締まり、高い検挙率を誇ったという。平蔵はどのような捜査をしたのだろうか。


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