これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

人は「インセンティブ」のためだけに働くのではない







人は「インセンティブ」のためだけに働くのではない


HONZ特選本『なぜ働くのか (TEDブックス) 』


2017.6.6(火) HONZ






本当に読むに値する「おすすめ本」を紹介する書評サイト「HONZ」から選りすぐりの記事をお届けします。



大半の人はお金を稼ぐためだけに働いている(写真はイメージ)


(文:堀内 勉)


なぜ働くのか (TEDブックス)
作者:バリー・シュワルツ翻訳:田内万里夫
出版社:朝日出版社
発売日:2017-04-12

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TED(Technology Entertainment Design)はどんなテレビ番組より面白いので(但し、NHK『BS世界のドキュメンタリー』は除く)、iPadでテレビ代わりによく見ている。テレビドラマや映画だと英語が分からないことが多くて字幕がないと辛いが、TEDトークはプレゼンテーターの思考が冴えていて、話もロジカルなので、英語がすごく分かりやすく、特殊な分野を除いて字幕なしで見ることができる。


もっとも、YouTubeにアップされている人気のTEDトークの多くには日本語字幕が付いているので、ほとんどのトークは英語ができない日本人でも楽しめる。自分にとっての一番のお気に入りは、フォロアーシップの重要性を説いた"How to start a movement"(社会運動はどうやって起こすか)の裸踊りのプレゼンテーションだが、こんな面白い映像がタダで見ることができてしまう今の時代、テレビ局の製作の方々は本当に気の毒だと思う。


そのTEDトークの一部がTEDブックスになって刊行されている。その一冊が、この『なぜ働くのか(Why We Work)』である。著者のバリー・シュワルツ氏は、ペンシルバニアにあるスワースモア大学の社会学教授であり、本書は、同氏のTEDトーク"The way we think about work is broken"(我々の仕事の考え方は間違っている)がベースになっている。


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