これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

稚拙な「教育無償化」議論、バランスを考慮すべき2つの「教育のコスパ」とは


稚拙な「教育無償化」議論、バランスを考慮すべき2つの「教育のコスパ」とは


 

教育の「コスパ」とは何か(第3回)~個人と政府が受け取る教育の「コスパ」


2023.9.27(水)畠山 勝太






写真はイメージです(出所:Pixabay)





「教育の無償化」に関する議論が政界を中心に活発化している。だが国際教育政策の専門家、畠山勝太氏は、昨今の教育無償化議論には致命的な落とし穴があると指摘する。それは、教育の「コスト」ばかりに目が向けられ、「コスパ」がおろそかにされていることだ。


 教育無償化の是非を検討するうえで、本来精査すべき教育のコストとパフォーマンスとは一体何か。コスパを向上させるものとして、世界ではどのような教育政策が議論されているのか。日本の教育政策の検討に不可欠な論点を、畠山氏が4回にわたって解説する(第3回)。(JBpress)


◎連載「教育の『コスパ』とは何か」記事一覧はこちら


(畠山 勝太:NPO法人サルタック理事、内閣府国際平和協力研究員)


2つの教育の「コスパ」


 前回は、教育の「コスト」と「パフォーマンス」について、やや概念的な所を解説した。今回は教育の「コスパ」の具体的な話をしていく。


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