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水戸学の三傑・幽谷、正志斎、東湖が大成した後期水戸学が日本人に遺したもの


水戸学の三傑・幽谷、正志斎、東湖が大成した後期水戸学が日本人に遺したもの


幕末維新史探訪2023(12)幕末に生きた武士に最も影響を与えた後期水戸学③


2023.4.26(水)町田 明広




弘道館正庁 写真/フォトライブラリー




●幕末に生きた武士に最も影響を与えた後期水戸学①
●幕末に生きた武士に最も影響を与えた後期水戸学②


(町田 明広:歴史学者)


藤田幽谷の『正名論』


 今回は、「水戸学の三傑」について、その代表的著作を中心に据えて紹介していこう。最初に、藤田幽谷(1774~1826)であるが、寛政3年(1791)に後期水戸学の草分けとされる『正名論』を著した。その中で、「幕府、皇室を尊(たっと)べば、すなはち諸侯、幕府を崇とび、諸侯、幕府を崇べば、すなはち卿・大夫、諸侯を敬す」と述べている。


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