これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

ウクライナ侵攻も台湾侵攻もアメリカにとって「悪くはない話」である理由


ウクライナ侵攻も台湾侵攻もアメリカにとって「悪くはない話」である理由


潤う軍需産業、バイデン政権の「ウクライナ方式」が繰り返されるのか?


2022.4.14(木)北村 淳






ジェネラル・ダイナミクスが開発し、レイセオン・テクノロジーズが製造しているスティンガー防空ミサイル。アメリカはじめNATO諸国がウクライナに供給している(写真:アメリカ海兵隊)





(北村 淳:軍事社会学者)


 現在進行中のロシアのウクライナ侵攻の次は、近い将来、中国の台湾侵攻が勃発するのではないかと危惧されている。



 しかしウクライナ侵攻と台湾侵攻を短絡的に同一視するのは誤りである。


 両者には構造的な共通点も存在するが、侵攻国側の動機はもとより、民族的・宗教的・文化的・政治的・経済的背景などに根ざした戦争原因が大幅に相違している。それだけではなく、ロシアとウクライナは陸続きであり、中国と台湾は陸上国境が存在しない。そうした地形的条件は、侵攻の形態や展開を完全に異にすることを意味している。


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