【ニュースの核心】専門家の「責任逃れ」に聞こえる〝プーチン異常説〟 言動は「08年以来、一貫している」 経済制裁で恩恵なく側近たちが反乱の可能性も
ロシア軍の軍事侵攻に対するウクライナ軍と市民の抵抗が続くなか、ウラジーミル・プーチン大統領の精神状態に注目が集まっている。彼は「正気を失って」戦争を始めたのか。そんな主張は、むしろ「専門家の責任逃れ」のように聞こえる。
かねて親交のあるフランスのエマニュエル・マクロン大統領は2月7日、クレムリンでプーチン氏と会談した後、「彼は3年前とは別人になってしまった。頑固で孤立している」と側近に語った、と報じられた。