これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

「このドアに鍵をかけたら彼は死んでしまう」 パンデミックの英国で困窮、増える心の病








エド・トマス特別特派員


平均すると7秒に1人――。メンタルヘルス(心の健康)の支援を必要として、今年9月に英イングランドで、国民健康サービス(NHS)へ照会された人数だ。イングランド北西部バーンリーで活動する「ミック牧師」にとって、それは決して意外な数字ではない。かつて麻薬密売人で、自分も精神病に苦しんだミック・フレミング氏は、今や牧師となり、新型コロナウイルスのパンデミック下で困窮し、心の健康を損ない、日々生きることに苦しむ人たちに、救いの手を差し伸べている(文中敬称略)。


(注意:この記事には自殺・自死への言及が、複数出てきます)




ジョアンは1年半前、パートナーのロバートをいきなり失った。自分の全存在が揺さぶられた。


「自分のせいだと、そんな気がする。助けてくれる人を、私がすぐに見つけてこなかったから」


ロバートの心の健康は、最初のロックダウンで悪化した。自宅にずっといなくてはならない状態にうまく対応できず、死にたいと思うようになった。


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