【「日本書紀から現代へ」 歴史と改革】令和の日本にも連なる、天皇中心の国体を守る2000年以上の「改革の歴史」




戦前の教科書に掲載された中大兄皇子の記述

 大学で戦後政治史を教えていると、学生からこんな質問を受けることがある。


 「何で、『保守』勢力の自民党が憲法改正を主張して、『革新』勢力の社民党・共産党が憲法を守れって言うんですか?」


 教科書だけで勉強していると、「保守」といえば頑迷固陋(ころう)な守旧派、「革新」といえば気鋭の改革派というイメージをもってしまうのであろうか。


 実際は読者諸賢もご承知のように、戦前までの国体=国のかたちを守ろう(回復しよう)というのが「保守」で、それを改め(否定し)ようというのが「革新」である。これはほぼ思想の違いを問わぬ共通認識で、ただ戦前の歴史についての評価の違いがあるのみだろう。


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