これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

宝石店の入口に高額商品が飾ってある理由とは






 人間は最初に見た数字に影響される傾向があるから、錯覚に基づく誤った決定をしないように注意が必要だ、と久留米大学商学部の塚崎公義教授は説きます。



(Kwangmoozaa/gettyimages)


人間は、最初に見た数字に影響される


 学生を集めた実験をします。第一グループに「質問です。利根川は100キロより長いですか? イェスかノーか、書いて下さい。では、利根川は何キロですか? 思った数字を書いて下さい」と出題し、第二グループに同様に「利根川は500キロより長いですか? では、利根川は何キロですか?」と出題し、書かれた答えを比べると、第二グループの方が長いのだそうです。


 「100キロよりは長いだろうから、200キロかな」「500キロよりは短いだろうから、300キロかな」といった具合に答えを書く人が多いのでしょうね。


 「人間は最初に見た数字が頭にインプットされて、それに影響される」ということのようです。人類の進化の過程で、「次に遭遇する猛獣の大きさは全くわからない」と考えるよりは「前回の猛獣と同じだと仮定して用意をしよう」と考える方が生き延びる確率が高かった、といった事なのかもしれません。