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名門校、未来への学び
『右脳思考』早大ビジネススクール内田和成教授の原点、名門・筑駒の教え
2019/09/18
鈴木隆祐 (ジャーナリスト)
卒業生の東大合格者率約50%という脅威の数字を誇る、筑波大附属駒場中学高校(以下、筑駒)。東京教育大が筑波大に転ずるまで、同大学に属し、「教駒」と略称されていた。一方、大塚(駅でいうと茗荷谷か護国寺)の筑波大附属(筑附)は「教附」と呼ばれた。そう顧みてやっと、東教大と筑波大のつながりを意識するくらい、両校は今や別の学校である。移転紛争の結果、文学部教員のほとんどが筑波大に採用されないなど、東教大の継承性については、いろいろ意見の分かれるところだ。
もっとも、筑駒は1947年、当時の東京農業教育専門学校附属中学校として創立した、いわば東教大農学部直系の学校。伝統の行事や授業は当時のままだ。中1・高1生が主に取り組む、育苗に始まる水田学習を年間通じて実施している。