【歴史の転換点から】江戸無血開城の「点と線」(1)西郷と勝 悪魔の決意




「江戸無血開城」の主役、勝海舟の銅像=東京都墨田区(関厚夫撮影)


 旧暦ではあるが、151年前の今月8日、元号が「慶応」から「明治」へと改められた。近世から近代への画期であり、名実ともに「御代替わり」が完了したことになる。そして昭和20(1945)年のこの日、米国の占領軍が東京に進駐し、それから6年後のこの日、日本と連合国との間で第二次世界大戦を終結させるサンフランシスコ講和条約が調印されるとともに日米安保条約が結ばれている。

 ひそかに日本の近代史を象徴しているこの「9月8日」にちなんで「戦争と平和」をテーマとして考えてみたい。「明治」の礎となった江戸開城における旧幕府代表、勝海舟と東征大総督府下参謀(新政府軍参謀)、西郷隆盛の2人の足跡を歴史の「点」と「線」から追いながら…。(編集委員 関厚夫)


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