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世界潮流を読む 岡崎研究所論評集
中国の軍事侵略の防波堤を自任する台湾
2019/04/09
岡崎研究所
「自由で開かれたインド太平洋」にとり、台湾は、地政学的に最も重要な場所の一つに位置し、重要な役割を果たし得る国である。台湾は、米国との関係を強化しながら、インド太平洋への関与を強めている。最近の台湾の動きの中から、2つの出来事を紹介する。
一つ目は、3月11日にロサンゼルスで開催された米国のシンクタンクLos Angeles World Affairs Council主催の会議における呉釗燮外交部長の演説である。呉外交部長は、米国主導のインド太平洋戦略における台湾の役割について‘Taiwan: An Enduring Partner with the US in the Free and Open Indo-Pacific’と題する演説をした。自由で開かれたインド太平洋が台湾防衛に不可欠であり逆もしかりである、という構図を明確に示した、よい演説であった。その主要点は次の通りである。