これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

激動東アジア:朝鮮半島で起こり得る5つのシナリオ







激動東アジア:朝鮮半島で起こり得る5つのシナリオ


米朝会談中断で何が進行しつつあるのか、米国と中国の思惑とは


2019.4.2(火) 矢野 義昭








北朝鮮、在スペイン大使館襲撃で捜査を要求 初の公式コメント。写真はスペイン・マドリードにある在スペイン北朝鮮大使館(2019年3月28日撮影)。(c)JAVIER SORIANO / AFP〔AFPBB News




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 第2回の米朝首脳会談は、2日目に中断され、今後首脳会談が再開されるか否かは不透明な状況になっている。


 まだ両首脳は、協議打ち切りを表明はしていない。しかし、第1回の米朝首脳会談後に高まっていた今後の朝鮮半島情勢についての楽観的な見通しは後退し、緊張が高まっている。


 日本として採るべき一般的な対応策を検討した後に、今後の朝鮮半島情勢の見通しについて、5つのシナリオを分析し、日本として対応すべき基本方針を検討する。


米国の総合的ソフトパワー戦略の発動


 第2回の米朝首脳会談で米側は、核兵器のみならず、生物・化学兵器とそれらの運搬手段である「あらゆる射程の」弾道ミサイルの全廃も要求した。


 また、寧辺(ニョンビョン)以外の地域の非核化も要求したとされている。北朝鮮側の予期した以上に、2回目の首脳会談に臨む米側の姿勢は強硬であった。


 金正恩国務委員長の面目は国内外で失われた。


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