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【ときを紡ぐ絵本 親子とともに】『いやいやえん』(中)子供が子供らしく生きる


cYuriko Yamawaki 1998,2001,2011


 


 この本の7つ目のお話が、タイトルにもなっている「いやいやえん」です。保育園の約束を次々と忘れてしまうしげるは、お父さんが買ってきてくれた車が気にいらなくて「いやだよう」、朝ご飯を食べるのも、服を着るのも、保育園に行くのも「いやだい」といやいやばかり。「それならいいことがあります」「いやいやえんなら、しげるちゃんもすきになりますよ」と先生から紹介されたいやいやえんに行きます。


 そこにはおばあさんがいて、友達に乱暴をしても、遊んだものを片付けなくとも、お弁当を食べなくても、何をやっても許されます。しげるがここで過ごす一日が7つ目のお話です。