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誕生から10年「婚活」生みの親が男と女に鳴らす新たな警鐘


「婚活」という言葉が登場してから10年。誤解されていた側面もある(写真はイメージ)


 


 結婚することを目標に意識的な活動をすることを意味する「婚活」(こんかつ)は、中央大学の山田昌弘教授(家族社会学)が2008年に出版した「『婚活』時代」(白河桃子さんとの共著)をきっかけに、広がった言葉だ。一大ブームを巻き起こし、今年で10年。10年ぶりに改訂された「広辞苑」にも掲載されたが、果たして結婚をめぐる環境や日本人の結婚観は変わったのだろうか。「婚活」生みの親の山田教授に聞いた。


社会の変化を伝えた言葉


 「結婚活動」を略して婚活。山田教授が書いた「『婚活』時代」は、漫然と暮らしていては結婚できなくなった社会的背景を説き、結婚するには意識的に活動する「婚活」が必要だと訴え、ベストセラーとなった。台湾を中華人民共和国の一部として表記したり、LGBTの説明に間違いがあったりした広辞苑の第7版でも新たに「結婚相手を探すための活動」と紹介されている。


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