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【北朝鮮核実験】実験場近くでまたも地震、5回目 核爆発で地盤に緩み…追加実験なら核物質拡散の恐れ


9月8日に撮影された北朝鮮・豊渓里の核実験場の南側坑道周辺の衛星写真(エアバス・ディフェンス・アンド・スペース/38ノース提供・共同)


 


 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮北東部、豊渓里(プンゲリ)の核実験場から北東に約2.7キロの地点で、日本時間の2日午前7時45分ごろ、マグニチュード(M)2.5の地震が発生した。韓国気象庁が同日、発表した。同庁は、9月3日の6回目の核実験に誘発された地震だと推定している。


 同様の揺れは、実験直後に加え、9月23日に2回、10月13日にも1回観測され、今回で5回目。本来は地震の多発地域ではないが、核実験に伴う大規模な爆発で、地盤が緩んだことが原因とみられる


 中国や米国の専門家は、豊渓里でさらなる核実験が強行されれば、坑道が崩落し、放射性物質の拡散が起きる恐れがあると警告している。一方で、韓国当局によると、実験が行われたのとは別の坑道は「いつでも核実験をできる状態」を維持し、新たな坑道を掘削する動きも確認されている。