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トヨタが学ぶ伊那食品工業の「社会に好かれる経営」







トヨタが学ぶ伊那食品工業の「社会に好かれる経営」


年輪を重ねて寿命の長い強い企業を作るための処方箋


2017.10.17(火) 川嶋 諭






伊那食品工業の研究開発の本拠地、研究棟


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 東京からも名古屋からもそれなりに遠い長野県伊那市にある伊那食品工業には全国から大学生が押し寄せている


 日銀が実施した企業への調査では人手不足が企業を直撃しており、バブル経済が崩壊した後、25年ぶりの深刻さだという。そんな時代に入っても同社が採用するのは応募者60人に1人という狭き門。


 そして同社の門を叩くのは大学生ばかりではない。


 世界のトヨタ自動車も豊田章男社長以下、主だった役員が次々と塚越寛会長を訪ねてくる。さらにデンソーやアイシン、トヨタ車体、ダイハツ工業といった関連会社のトップも続く(前回参照)。


トヨタに関わった人が「良い人生」と思える会社に


 社員数449人、売上高191億800万円の「寒天」を主製品とする食品メーカーに世界のトヨタが何を求めて足繁く通うのか。


 豊田章男社長が惚れ込んだ伊那食品工業の「年輪経営」*1の考え方をトヨタの中に根づかせるためとしか言いようがない。それだけトヨタは本気なのだ。豊田章男社長は塚越寛会長との会談の中で次のように述べている。


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