これでいいのか?戦後日本「より良き日本を取り戻そう」

子どもにどんな症状があったら救急車を呼んでもいいのでしょうか?






質問:夜中に発熱したときなど、救急車を呼んでいいのかどうか迷います。タクシーもすぐに来てくれるわけではありませんし……。救急相談センター(#7119)に電話してみると「とりあえず来てみてください」と言われ、実際に夜間診療に行ってみると「2、3日様子を見てください」と何だか取り越し苦労だったのかな、と思ってしまったこともありました。


答え:誰が見ても明らかに大変な症状であれば、救急車を呼ぶのに躊躇することはありません。嘔吐や下痢が続きぐったりしているといった場合や、息がゼーゼーヒューヒューして寝られない場合も、救急車でなくても病院に行ったほうがいいでしょう。



石橋涼子(いしばし・りょうこ)
東京大学医学部卒業。大学での研修の後、NICU、総合病院、障害児施設などに勤務。1996年からまつしま産婦人科小児科病院(現・まつしま病院)小児科部長、2005年1月に東京・江戸川区小岩に石橋こどもクリニックを開院。


答える人 石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)


 救急車を呼ぶべきかどうかは判断が難しいこともありますが、「けいれんが止まらない」「顔色が紫色」「意識がない」「肩で息をしていて苦しそう」などは問答無用で救急車を呼んでください。救急車よりも自家用車で行ったほうが時間的に早い、という場合もあり、症状によってはそれでよいのですが、救急車には救急処置に慣れた隊員が複数同乗し、車内でAEDや酸素を使うなどの処置ができます。重篤な症状の場合はこれが重要になってきます。