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2017.1.27 10:30
関心集める「墓じまい」「改葬」 少子化、価値観の変化が背景
遠方にあるお墓を閉じて、自分の生活圏に引っ越すことや、遺骨を納骨堂に納めることを考える人たちが増えている。いわゆる「墓じまい」「お墓の引っ越し」「改葬」だ。少子化や価値観の変化を背景に、これまで受け継いできた先祖代々のお墓や、将来自分が入るお墓が「無縁墓」扱いされかねない時代になっていることが背景だ。
増える無縁墓
東京都台東区にある都立谷中霊園。10万平方メートル(東京ドーム2つ分)の敷地に、約7千の墓がある。休日には墓参りだけでなく、散策する人らが多く行き交う。
そんな「にぎやか」な園内だが、注意して歩くと、脇に告知看板が立つ墓がちらほらあるのに気づく。多くは雑草が墓石を覆っている。いわば「無縁墓」に対して立てられているのだ。