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2016.7.8 09:30
【三重「正論」懇話会詳報】中華帝国を復活させたい習近平政権、戦略根底に東シナ・尖閣・沖縄も〝欲しい〟…危機感なき日本 石平氏
三重県津市で1日に開かれた三重「正論」懇話会の第5回講演会で、拓殖大客員教授の石平氏が「中華帝国史から解き明かす習政権の野望」と題して講演した要旨は次の通り。
■領土の概念なし
秦の始皇帝が武力で中国を統一する前は、中華帝国は存在しなかった。そのいろんな国があった時代に、中国の文化は繁栄した。多くの思想家が生まれたが、例えば「論語」を書いた孔子は、統一された後の中国で生まれたら粛正されるだろう。紀元前221年の始皇帝の中国統一が歴史の不幸の始まりだ。