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忘れ物常習犯はADHD?小中学生の8.8%が発達障害の可能性に「医学的根拠なし」


忘れ物常習犯はADHD?小中学生の8.8%が発達障害の可能性に「医学的根拠なし」


精神科医の岩波明氏に聞く「今の通常学級では対応できない、クラスの人数削減を」


2023.11.15(水)湯浅 大輝





(写真:Vitalii Vodolazskyi/Shutterstock.com





 小・中学生の8.8%が「発達障害」かもしれない──。2022年12月に文部科学省が発表した調査*1によると、学習面や行動面で困難を抱える子どもたちは8.8%に上るという。2012年に行われた同様の調査と比較すると2.3ポイント増えた。


 文科省による2020年の別の調査*2では、注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)など、総称として発達障害と呼ばれる障害を持ち、特別支援学級に通っている小中高生の数は16万4697人。この数字は過去最多であり、前年より3万512人増えている(注:この数字には難聴や肢体不自由、病弱の生徒数も含まれている)。
 
 だが、日本で最初にADHDの専門外来を立ち上げた精神科医の岩波明氏は「8.8%という数字に医学的根拠はない」と指摘する。どういうことか?


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