原油100ドル超え予想は疑問だらけ、サウジ・ロシア減産も他国は増産傾向
イランは抜け駆け、EVでガソリン需要減少、米中景気は悪化懸念
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原油価格が10カ月ぶりの高値をつけた。サウジアラビアの自主減産延長に加え、ロシアの協調が背景にある。
来年は「1バレル=100ドル超え」との見方もあるが、イランの「抜け駆け」などで世界の原油生産はむしろ増加傾向にある。
EVの普及や米中の景気悪化も懸念されるなか、実態を反映しない原油価格の上昇は長続きしない。(JBpress)
(藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー)
米WTI原油先物価格は9月に入り1バレル=80ドル台後半で推移している。