産経ニュース
【祇園祭’22】稚児ら「お千度の儀」
古都の夏を彩る京都・祇園祭が1日始まり、前祭(さきまつり)(17日)の山鉾(やまほこ)巡行で先頭を行く長刀(なぎなた)鉾に乗る稚児らが、神事と祭礼の無事を祈願する「お千度(せんど)の儀」に臨んだ。今年は、新型コロナウイルス感染拡大を受け中止していた山鉾巡行などが3年ぶりに再開される。
稚児の京都市立高倉小学校5年の岡本善太君(11)が色鮮やかな振り袖と朱の袴(はかま)姿に白塗りの化粧で参列。八坂神社(京都市東山区)の本殿を参拝後、赤い大番傘を差し掛けられながら本殿の周りを3周した。お千度の儀は本殿を時計回りに3周すると、千回参拝したとされる。
今年は前祭で長刀鉾など23基が、後祭(あとまつり)(24日)は196年ぶりに復帰する鷹山など11基が巡行する。
この日は各山鉾町で、神事はじめとなる「吉符入」も営まれた。祇園祭は31日まで続き、さまざまな神事や行事が執り行われる。