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ウクライナ戦争で食糧安全保障問題が表面化、中国が急ぐ「種子」の完全国産化


ウクライナ戦争で食糧安全保障問題が表面化、中国が急ぐ「種子」の完全国産化


世界で高まる危機感、食糧自給の鍵となる種子


2022.4.14(木)福島 香織






写真はイメージです(出所:Pixabay)


(福島 香織:ジャーナリスト)


 欧州の穀倉地帯であり穀物輸出大国のロシアとウクライナの戦争により、世界が食糧安全保障危機を強く意識し始めた。その中で、中国は「洋種子」(欧米穀物メジャーなどが市場寡占するハイブリッド種子)依存からの脱却を急いでいる。



 4月10日、習近平が海南省三亜市の国家南繁科研育種基地を視察に行ったとき、「種子がわが国の食糧安全保障の鍵である。自分の手で収穫した中国種子だけに依存することで、ようやく中国の食糧問題を安定させることがで、食糧安保を実現できるのだ」と語った。中国は2021年段階でなお年間7万トンの種子を海外から輸入している。


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